私の家はかつて、外からは一見普通で内部はほぼゴミばかりという状態だったことがあります。そのゴミの種類は、不要になった雑貨だとか可燃ゴミだけならまだしも、粗大ゴミも相当数あってかなり窮屈な生活を強いられていました。こうなった理由は、何世代も引き継いできた家なので、先祖が使っていた壊れた家具だとか、親戚からたらい回しにされた粗大ごみで埋まっていたからです。特にひどかったのは、敷地内の離れにある粗大ごみです。その量ときたらそれはもう膨大で、大人の腰から胸の位置まで埋まっている状態でした。
結局、粗大ごみをたらい回しされてきた粗大ごみを家族が捨てられずにそのまま受け取ることから始まったことです。それで私は粗大ごみ回収の日に3年にわたり少しずつ出したことで、元の普通の家になりました。粗大ごみ回収業者があるということとか、自分が住んでいる場所の清掃センターでは粗大ごみの直接搬入の受け入れも可能ということは、粗大ごみ処分後に知りました。何も3年という長い年月をかけながら自力でやる以外にも方法があったので、ちょっと悔しかったです。
話は戻って、離れに埋め尽くされていた既に完全に壊れてしまっている掃除機だとか暖房、欠けている家具、割れている巨大サイズの雑貨類で空間を埋め尽くして一体どうするのだろうと長年疑問でした。捨て方が分からないのか面倒なのか、壊れていてもどこかに捨てることに対してもったいない気があってとっておいたのかいずれ理解はできませんでした。我慢の限界にきた私は、家族を説得して許可をとり粗大ごみを全部捨てました。